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イラスト:モリチカシュウト

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11:機動転生ジュデッカー ~間違いだらけのヘイキ選び~

ナルセは平凡な男子高校生。
小さいころから巨大ロボットアニメに憧れ、子供のころは将来の夢に巨大ロボットと書いていたほどだが、今はすっかり普通の高校生活を謳歌している。
しかしある時、突っ込んできたトラックから小さな少女を助けようと代わりに撥ねられてしまう。

最期に憧れていた正義のロボットみたいなことができたな……とそれなりに達成感をもって死を迎えたナルセだったが……。

次に目を覚ました時、ナルセは巨大な格納庫の中に立っていた。

《?!》
「目を覚ました? 私はあなたのパイロット、ベアトリス。これからよろしくね。“ジュデッカー”」
語り掛ける少女はなんと、ナルセの胸のあたりに収まっている。

《俺は一体……》

ナルセは、異星文明の侵略により危機に瀕している遠い未来の地球で最後の抵抗を続ける地球圏統合戦闘団の決戦兵器“ジュデッカー” の戦闘AI として転生してしまっていたのだ!

「ジュデッカー! 敵機直上! W装備で緊急発進よ!」
《わ、わかった! ……W装備?》
「200ミリ高射レーザー砲ヴァルハリオン!」
《こ、これかな?》

ナルセは右腕のシリンダーを動かし、格納庫の傍らにあった中折れ式の銃のような装備を手に取る。
手のひらが200ミリ高射レーザー砲ヴァルハリオンのグリップに触れると接触式回路が開かれ、ナルセの視界に照準が表示された。
Walhallion-Standbyの文字が流れてきて、ヴァルハリオンの砲身が展開。背部放熱板がオーバーヒートに備えて開放され、照準がグリーンに変わる。

《ヴァルハリオン・スタンバイ》
「ありがとう、行くわよ! ジュデッカー!」

ナルセは巨大ロボット兵器ジュデッカーとして、パイロットのベアトリスとともに絆を深め、そして異星文明との決戦に挑む!

《You Got It Buddy……。俺が決戦兵器だ!》

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